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てくてく てくてく 歩いてく。 駆け足やめて、てくてく てくてく。

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10個のお話からなる短編集

どのお話も、困った人たち(自分も含め)のお話で
「もぅ・・・仕方ないなぁ」っとなり、
気付いたらにっこり許してあげてしまうようなかわいい困ったさん達。

そのどの困ったさんにも、共感してしまう。
あ~こんな経験あるあるとか、まるで誰々さんみたいで憎めないとか
とっても心が優しくなれるお話

タイトルにもなっている『二人の彼』。
二股とかではなく、ほのぼのな話。

「ふふ~ん。若い頃ってそうだよね。」なーんて思いながら読んでいたけど、
若くなくたってあるんですよね。こういうこと。
緊張しちゃって、一緒にいるとごはんがあんまり食べれなくなったり
お手洗いに行けなかったり・・・。
緊張してないフリをしようと、逆に普通の顔していっぱい食べたこともあったな。
「おいしそうに、たくさん食べる女の子が好き」って言葉なんて信じなかったり。ねっ。

なんだか懐かしい。



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23歳 桐島椿 
美貌を誇り、美貌を使い人生を渡ってきた。
なんでも手に入る、恐いものはないと信じる彼女。
そんな彼女が、
尊敬し、憧れていたおばあちゃんがボケはじめ、父の会社が破産。
家も職場も友人関係も全てが崩れ落ちていく・・・


自業自得
そんな言葉がピッタリなのかもしれない。
傲慢だったり、自分勝手だったり、プライドが高かったり、
人のことを思いやれなかったりするからかもしれない。

でも、読んでいてとっても痛い。
誇れるほどの美貌や、凛とした祖母や、社長令嬢だったりと
いいところは、全く似ていないけど
よくないところは、
もしかしたら、自分と似ているのかもしれないと思った。
「そうじゃない」と自分では気付いていないだけで、
本当の私はもしかしたらこうなのではないかと不安になる。

犬猿の仲の看護婦さんとのケンカのシーンでのセリフ胸をえぐられる。

「あなたみたいな人こそ、死ねばいいんだわっ」
「まともな人はそんな服着ない」
「あんたに一番欠けてるものは想像力」

他の方感想を読んでいると↑でスカッとするらしい。
でも、私は痛くて痛くてたまらない。


あっ。
誤解を招かないように。
え~。数々方と・・・とか、勝手に口座からお金だしたりとか、
職場の人と・・・とか、病気の疑いとか、おじいちゃんの話とか は
まったく被りません。
そのあたりは誤解させませんように





さらりと読めちゃう短編集。

日常に転がっていそうなことを、面白い視点で見直したようなお話達。

シジミを飼ってみたり、
空気をごまかす為に延々胡桃を割りつづけたり、
100円のおねいちゃん と呼ばれてみたり、
ずーっと人の名前を覚えずに過ごしていたり。

なかでも、「友だちの子供」 にはびっくりさせられてしまった。

”こどもは天使”と思いたい願望で、すっかり忘れていた悪魔の部分。
こどもと一緒に悪魔になって遊びたい!!
”おとな” ”こども”ではなくて、”同士”としてあそびたい。
(あっ、もちろん汚いことはしないですよ

すこーしだけ
電車内で時々遭遇するマナーの悪い親子のことを
優しい目で見守ることが出来そうになったお話でした。 

すこーしだけだけど





12個のお話がはいっている短編集。

痛い。とっても痛いお話達。

気付かないフリをしようとしていた自分のダークな部分だったり、
忘れようとしてい辛かった過去だったり・・・。
どれもが、自分の一部であるような、ないような・・・。
ん~胸がイタイ。

自分が大切にしているもの。
それは他の人から見ればただの”くだらないこと”だったり”見栄”だったり。
でも、自分にとっては、それらを失うのは怖い。身を切るほどつらい。

『大切にしすぎるからこそ喪失してしまう』

わかってはいるけど、永遠にわからないのかもしれない。


「何故永遠に続かなかったのか」 と過去の恋愛を振り返るものや
「人様に褒められなければ充実しないような、 そんな不幸な人生を否定してあげられる」とか

短編集のわりに一つ一つにチクリとされ、う~と唸ってしまうけど
でもやっぱり、長編で読みたいなぁ。





自殺した アイドル如月ミキ の一周忌
ファンサイトで知り合った5人が アイドル如月ミキ を 偲び集まることに。

彼女の思い出を語り合ったり、自慢のコレクターズアイテムを見せ合ったりしている中
一人が「自殺なんかじゃない。彼女は殺されたんだ……」と言い出し。

思わぬ展開に。

みたいなストーリー。


どんどんパズルのピースがはまって行き、出来たと思った瞬間に覆され、覆され、
二転三転、四転五転・・・

おもしろい。
ユースケサンタマリアさんのハンドルネームが「オダ・ユージ」だったり、
香川照彦さんのハンドルネームが「イチゴ娘」だったり

ワンシチュエーション物で観劇好きの人も楽しめます。

笑わせながら、しっかりホロリと来させてもらえます。

アイドルの如月ミキちゃんギリギリまで顔は見せてもらえないのですが
なんだか応援してあげたくなっちゃうような、そんな気持ちにもなれます。

小ネタの中にたくさんの伏線が張り巡らされてあるので、繰り返し見るとさらに面白そう。
DVDが出るのを待つか、それとももう一度見に行こうか・・・。
なんだか嬉しい悩み



中谷まゆみさんの書かれた脚本と辺見えみりさんに惹かれ見に行って来ました。

高校時代からの友人
芸術家肌でプライドが高い 香織 と 優等生タイプで誰からも好かれる 明美。
5年前交通事故に遭い香織は車椅子生活に、その責任を感じた明美は一緒に暮らし始める。


ん~。ん~。ん~。

中谷まゆみさんの書かれた「ビューティフルサンデー」が好きで
2度程他の方(今回の演出板垣恭一さんではない方)が演出をされているものを見に行きました。
本音を話させつつ、底にある相手への愛情が心に染み入るようなお話。

今回は、女同士の友情を描きながら、
罪悪感と偽善、友情と愛情のスパイラルのお話って感じかな。

でも、 ん~って感じでした。

ラスト前の、女性二人のほっこり友情シーンでなんだか心温まりいい感じになってきたところで
花火がドーン

そんな予感があったけど、ベタだけど 「うん。うん。いいよね」って思っていたのに

「はぁ~?」

音と少しの照明の変化だけで充分なはずなのになぜ、電飾で花火があがってしまうのか・・・?



やっぱりお芝居は、最初と最後のシーンって大切だと痛感する一瞬でした。






「N・P」という本の翻訳をしようとした人は次々と自殺をしてしまう。
それは本の呪いなのか、それとも・・・。

みたいなお話の導入で始まる物語。
私の中ではミステリーという感じではなかったかな。

登場人物はさわやかな初夏の風のようでもあり、初夏の浜辺の砂のよう。
前触れもなく吹いてきた気持ちのいい風だったり、
表面の熱い砂の一段下にあるあのひんやりと癒してくれる湿気を帯びた砂のよう。
でも、気持ちのよさに浸ろうとすると指の隙間から逃げていってしまう。
そんな感じ。

どことなく悲しげで、憂いがあって。でも、さらりとしている感じもする。

読み終わった後、
”大感動”や、”涙が止まらない”なんてことは全然ないけど
不思議な感覚が残る。

きっとすぐには読み返さないけど、数年後読み直したくなる不思議な本。

世間では感想は賛否両論らしい。

でも、私は好き。



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